6月21日 静岡県・三保松原――夏至の光と富士を望む浜辺

夏至の光と富士を望む浜辺
日本紀行
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6月21日 静岡県・三保松原――夏至の光と富士を望む浜辺

静岡県・静岡市清水区にある三保松原(みほのまつばら)は、世界文化遺産・富士山の構成資産にも登録された名勝地。約7kmにわたって松林が続き、晴れた日には松越しに富士山が海の彼方にくっきりと浮かぶ絶景スポットとして知られています。

6月21日、夏至の頃の三保松原は、いつにも増して「光」の存在が強く感じられる場所。
太陽が高く、空が広く、空気が透明で、波打ち際に届く光さえも、何か清められたような静けさをまとっています。

浜辺を歩くと、松の木々が陽射しをやわらかく遮り、足元に長く伸びた影が揺れて、「光と影の輪舞(ロンド)」*のような時間が流れます。
振り返れば、空と海の境界がぼやけて見えるほどに、夏の兆しが風景全体を包み込んでいます。

夏至の光は、ただ明るいだけでなく、奥行きのある輝き。
それは私たちに、今ある「命の明るさ」をそっと示してくれているようです。

今日は、「光の在りか」に目を向ける日。
自然のなかで出会う明るさ、そして日常に潜むやさしい光を、心のセンサーで感じ取ってみてください。

明るさとは、照らすことだけではない。
そこにある命や景色を、ありのままに浮かび上がらせる力なのかもしれません。

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