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ミズヒキソウ(水引草/Polygonum filiforme)
【タイトル】9月25日の花:ミズヒキソウ(水引草)
【ディスクリプション】ミズヒキソウは、紅白の細い花が水引に似ていることから名付けられた、日本の野趣あふれる山野草。目立たないながらも、秋の林にそっと彩りを添える花です。
【キーワード】ミズヒキソウ, 水引草, 秋の野草, 山野草, 紅白の花, 日本の花, 和の植物, 森の植物, 里山, 秋の風景
花言葉
「慶事」「祭礼」「思い出」
紅白の花色が、水引のようにお祝いを連想させることから、縁起の良い意味を持ちます。
説明
ミズヒキソウは、林の縁や日陰にひっそりと咲く多年草です。
細い茎から斜め上に伸びる花穂に、赤と白の小さな花をまばらにつけます。この紅白の姿が贈答品に使われる「水引」に似ていることから、この名がつきました。
よく見ると、上から見ると赤、下から見ると白に見えるという不思議な特徴があり、控えめながらも奥ゆかしい美しさを持っています。
基本情報
- 学名:Polygonum filiforme(または Persicaria filiformis)
- 分類:タデ科・イヌタデ属
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島など
- 開花時期:8月〜10月
- 花色:赤と白(赤が表、白が裏)
- 草丈:30〜70cmほど
特徴
- 林のふちや木陰に自生する多年草
- 細くしなやかな茎に、紅白の小花がまばらにつく
- 花は小さく目立たないが、光の当たり方で赤白が分かれて見える
- 切り花や茶花としても人気があり、和の風情を演出する
名前の由来
祝い事に使われる「水引(みずひき)」に似た見た目から命名されました。
赤白の色合いが縁起物として好まれ、和の名前として親しまれています。
日本文化との結びつき
- 茶道や生け花に重宝される秋の山野草
- 細く控えめな姿が、侘び寂びの精神とも調和
- 和歌や俳句でも秋の情緒を伝える存在
- 古くから庭先や山寺、古民家の周囲などで見られた身近な植物
まとめ
ミズヒキソウは、目立たないけれど気品と奥ゆかしさを兼ね備えた秋の草花です。
紅白の小さな花は、まるで祝いの心をそっと添えるかのように、静かに秋を彩ります。森の中や庭の隅で見かけたら、そのささやかな祝福に耳を傾けてみてください。

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