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リンドウ(竜胆/Gentiana)
【タイトル】9月17日の花:リンドウ
【ディスクリプション】リンドウは、澄んだ青紫の花を咲かせる秋の象徴。凛とした佇まいと深みのある色彩が、静かな季節の移ろいを美しく彩ります。
【キーワード】リンドウ, 竜胆, 秋の花, 青紫の花, 花言葉, 和の花, 薬草, 野山の花
花言葉
「正義」「誠実」「あなたの悲しみに寄り添う」
澄んだ青い花色から、清らかさや誠実さを象徴する花言葉が多くつけられています。また、お彼岸の時期に咲くため、故人への想いや哀しみに寄り添う花ともされています。
説明
リンドウは、日本の山野に自生する多年草の植物で、秋になると可憐な青紫色の花を咲かせます。
直立した茎の先に、筒状の花が上向きに咲く姿は、どこか控えめで、芯の強さを感じさせる佇まいです。
古くから薬草としても重宝され、苦味のある根は健胃剤として利用されてきました。
基本情報
学名:Gentiana scabra var. buergeri
分類:リンドウ科・リンドウ属
原産地:日本、中国などアジア東部
開花時期:9月〜11月
花色:青紫、紫、白など
草丈:20〜60cm程度
特徴
- 秋に咲く、和風で落ち着いた花色が魅力
- 花は日光がないと開かず、晴れた日にのみ開花する習性
- 根に強い苦味があり、漢方薬「竜胆(りゅうたん)」の原料にもなる
- 切り花としても長持ちし、仏花や贈り物として人気
名前の由来
「竜胆(りんどう)」の名は、“竜の胆(きも)”のように苦いという意味に由来します。
その根が非常に苦いため、中国では「竜の胆汁のように苦い」と表現され、そこから名がつきました。
日本文化との関わり
- 秋の七草には含まれませんが、秋の風物詩として和歌や俳句によく詠まれる
- 仏花としてもよく用いられ、故人を偲ぶ気持ちを込めて供えられる
- 「敬老の日」の贈り物としても人気があり、感謝や誠実の気持ちを表す花とされています
まとめ
リンドウは、静けさの中にある深い感情を宿した花です。
華やかさよりも、気品と誠実さを大切にしたいとき、そっと心に寄り添ってくれる存在。
秋の光の中で凛と咲くその姿に、強さと優しさの両方を感じ取れる花でしょう。
――目立たないけれど、深く心に残る花。それがリンドウです。

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