
月下美人(Epiphyllum oxypetalum)
【タイトル】8月24日の花:月下美人
【ディスクリプション】月下美人は、一夜だけ咲いてすぐにしぼむ“幻の花”。月明かりの下、静かに開く純白の花は、見る人の心に深い余韻を残します。
【キーワード】月下美人, 夜に咲く花, 一夜限り, 幻の花, 白い花, 香りの良い花, サボテン科, 夏の花, 花言葉
● 花言葉
「儚い美」「はかない恋」「艶やかな美人」
→ 一夜だけ咲くことから、“一瞬の美しさ”や“刹那の恋”を象徴する花言葉がつけられています。
● 説明
月下美人は、夜にだけ咲いて朝にはしぼむという、とても珍しい花を咲かせるサボテン科の植物。
花は20cm以上にもなる大輪で、純白の花びらが幾重にも重なり、まるで幻想のような姿をしています。
夜9時頃からゆっくりと開花し始め、深夜には満開に。そして夜明け前にはしぼんでしまうため、「一晩限りの花」とも呼ばれます。
開花時には、甘く濃厚な香りが周囲に広がり、視覚と嗅覚の両方で楽しませてくれます。
開花のタイミングを逃すと、次の花まで一年近く待つことになるため、「幻の花」としても有名です。
● 基本情報
学名:Epiphyllum oxypetalum
分類:サボテン科・クジャクサボテン属
原産地:メキシコ、グアテマラなどの中南米
開花時期:6月〜10月(夜間)
花色:白
草丈:50〜100cm程度(つる性)
● 特徴
- 一晩だけ咲く花という希少性
- 強い芳香があり、開花時は周囲に甘い香りが広がる
- 葉のように見える部分は茎で、扁平なつる性植物
- 開花の時期や時間が読めないため、咲いた瞬間は特別な感動がある
● 名前の由来
「月下美人」という名前は、月の下で咲く美しい女性にたとえられたもの。
その儚くも美しい姿が、多くの文学作品や俳句などでも語られています。
英語では “Queen of the Night” や “Dutchman’s pipe cactus” とも呼ばれます。
● ガーデニングのポイント
- 半日陰で風通しのよい場所を好む
- 水やりは控えめに(過湿はNG)
- 室内で育てる際は、開花期には夜に観察できるよう注意
- 花が咲く年は、多くの蕾が一斉に開くこともあります
● まとめ
月下美人は、一夜限りの美しさを持つ神秘的な花。
その姿を見るために、夜遅くまで待ち続ける価値があります。
**「はかなくも、心に残る美」**を象徴する存在として、多くの人々の心を魅了し続けています。
咲いた瞬間を見届けた人だけが味わえる、静かで感動的な時間を運んでくれる花です。

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