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敦盛草(アツモリソウ/Cypripedium japonicum)
【タイトル】10月15日:敦盛草(アツモリソウ/Cypripedium japonicum)
【ディスクリプション】敦盛草は、日本の山地にひっそりと咲くラン科の植物で、袋状の花が特徴的。源平合戦の武将「平敦盛」にちなむ名前を持つ、希少で気品あふれる花です。
【キーワード】敦盛草, アツモリソウ, 山野草, 日本の花, ラン科, 野生ラン, 希少植物, 花言葉, 山の花
花言葉
「気品」「優雅な美」
楚々とした姿に似合うように、上品で落ち着いた意味の花言葉がつけられています。
説明
敦盛草(アツモリソウ)は、日本の山地や亜高山帯に自生するラン科の多年草です。袋のようにふくらんだ花を咲かせ、その姿が武将・平敦盛の兜を連想させることから「敦盛草」と名付けられました。
春から初夏にかけて淡い紅紫色の大きな花を一輪つけ、その独特な形と優美な佇まいで人々を魅了します。野生では環境の変化や乱獲により数が減り、現在では絶滅危惧種に指定されているほど希少です。
基本情報
- 学名:Cypripedium japonicum
- 分類:ラン科・アツモリソウ属
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島
- 開花時期:5月〜6月
- 花色:淡紅紫色〜薄紫
- 草丈:30〜50cm程度
特徴
- 大きくふくらんだ袋状の花が特徴的
- 花弁は波打つように広がり、存在感のある姿
- 葉は円形に近く大きく広がる
- 成長が遅く、発芽から開花までに数年以上かかることもある
- 極めてデリケートで、環境の変化に弱い
名前の由来
名前は源平合戦で若くして討たれた平敦盛にちなみます。袋状の花が兜の形に似ているとされ、そこから「敦盛草」と呼ばれるようになりました。
日本文化との結びつき
- 古くから「山野の花の王者」と称され、茶花や山野草愛好家に珍重されてきた
- 花姿に物語性があるため、歌や随筆の題材としても扱われる
- 現在では絶滅危惧種に指定され、保護活動の対象となっている
まとめ
敦盛草は、気品と儚さを兼ね備えた山野の花です。
平敦盛の名を冠したその姿には、歴史と自然が重なり合う深い趣があります。希少性の高さゆえに幻の花とも呼ばれ、実際に出会えたときの感動はひとしおです。

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