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ツルウメモドキ(蔓梅擬/Celastrus orbiculatus)
【タイトル】11月9日の花:ツルウメモドキ(蔓梅擬/Celastrus orbiculatus)
【ディスクリプション】ツルウメモドキは、秋に黄色い果皮が裂け、中から朱赤の実をのぞかせるつる性植物。華やかな実姿はリースや生け花に用いられ、秋冬の装飾として人気があります。
【キーワード】ツルウメモドキ, 蔓梅擬, 秋の実, リース, 生け花, 山野草, つる植物, 和の植物, 日本の風景
花言葉
「真実」「大器晩成」
秋の終わりに実を結び、華やかに色づく姿から「時間をかけて実を結ぶ努力」や「真実の輝き」を象徴しています。
説明
ツルウメモドキは、ニシキギ科の落葉つる性植物で、日本各地の山野に自生します。春から夏にかけて小さな黄緑色の花を咲かせ、秋になると直径1cmほどの黄色い果実をつけます。果実は熟すと自然に裂け、中から鮮やかな朱赤の仮種皮に包まれた種子が顔をのぞかせ、そのコントラストが非常に美しいのが特徴です。
枝がしなやかでよく伸びるため、古くからリースや正月飾りに利用され、秋冬の生け花や装飾には欠かせない素材です。山里の自然を象徴する植物であり、実を飾ることで季節感を楽しむ文化が根付いています。
基本情報
- 学名:Celastrus orbiculatus
- 分類:ニシキギ科・ツルウメモドキ属
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島
- 開花時期:5月〜6月
- 結実時期:10月〜12月
- 花色:黄緑色(小花)
- 果実:黄色い果皮が裂けて赤い仮種皮が現れる
- つるの長さ:数メートル以上伸びる
特徴
- 落葉のつる性植物で、木に絡みついて成長する
- 秋に黄色と赤のコントラストが鮮やかな果実をつける
- 枝はしなやかで加工しやすく、リースや飾りに最適
- 実は鳥にとって貴重な餌となる
名前の由来
「ツルウメモドキ」は、果実がウメ(梅)の実に似ていることから「梅擬(うめもどき)」と呼ばれ、その中でもつる性の種類であることから「蔓梅擬」と名付けられました。
日本文化との結びつき
- 秋冬の生け花や茶花の素材として古くから愛用されてきた
- リースやお正月飾りとしても定番で、現代でも人気が高い
- 鮮やかな実姿は、里山の秋を象徴する風景のひとつ
まとめ
ツルウメモドキは、秋の自然の華やかさを届けるつる植物です。黄色と赤の実のコントラストは、晩秋から冬にかけての景色を彩り、生活の中に四季の移ろいを取り入れてくれる存在といえるでしょう。



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