【日本紀行】– category –
日本紀行Travels in Japan
わたしたちの住む、日本各地を紹介します。
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【日本紀行】
3月22日(日):栗林公園 ―― 芽吹きの庭園
【】 春分の日を過ぎると、季節は静かに、しかし確かに前へ進みます。 香川県・栗林公園。完成された庭園として知られるこの場所も、3月下旬には、わずかな変化を内に宿しはじめます。 枝先の色、池に映る光、空気のやわらかさ。 芽吹きはまだ控えめでも、... -
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3月21日(土・春分の日):身延山 ―― 昼と夜が釣り合う祈りの日
【】 春分の日は、昼と夜の長さが等しくなる日。自然の中で“釣り合い”が生まれる、年に一度の節目です。 その節目の日に、山梨・身延山を訪れる意味は小さくありません。山に囲まれた寺域には、冬と春、静と動、過去とこれからが、ちょうどよく重なり合う... -
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【阿蘇カルデラ】世界最大級カルデラの内側――草原と火山地形の共存
【はじめに:火山の「内側」に広がる大地】 阿蘇は、ひとつの山ではありません。巨大な噴火によって地表が陥没し、その内側に新たな地形と暮らしの場が生まれた場所です。 およそ27万年前から9万年前にかけて起きた大規模噴火は、直径約25kmに及ぶ巨大なカ... -
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3月15日(日):四万十川 ―― 春水(はるみず)の流れ
【】 「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川。3月、川は静かにその表情を変えはじめます。 雪解けと春の雨を受け、水量は少し増し、流れはゆったりと力を帯びる。それは荒々しさではなく、季節が動き出したことを知らせる穏やかな変化です。 春水(はるみ... -
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3月14日(土):北野天満宮 ―― 梅に満ちる、春待ちの境内
【】 京都の春は、桜から始まるとは限りません。3月中旬、北野天満宮では、境内いっぱいに梅の花が咲き、その香りが静かに春の訪れを告げます。 冷たい空気の中に混じる、ほのかに甘い香り。それは、春が近いことをそっと教えてくれる合図です。 桜の華や... -
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【中禅寺湖】溶岩がせき止めた湖――火山と水が生んだ高原の地形
【はじめに:火山が水をとどめた高原の湖】 日光国立公園の中心に位置する中禅寺湖は、山岳信仰の山・男体山の噴火によって誕生した湖です。火山から流れ出た溶岩が谷をふさぎ、行き場を失った水が高原にたまることで、この湖は生まれました。 標高およそ1... -
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3月8日(日):吉野山 ―― 目覚めを待つ桜の山
【】 「一目千本」で知られる吉野山。桜が山全体を覆う光景は圧巻ですが、3月上旬の吉野山は、まったく違う表情を見せます。 花はまだ固く、枝は静かに空へ伸び、山は春を迎える準備を整えている最中。 この時期の吉野山には、華やぎよりも、深呼吸のよう... -
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3月7日(土):河津町 ―― 早春に咲く、河津桜
【】 3月に入っても、空気にはまだ冬の冷たさが残る。それでも、河津町では毎年、確かな春の合図が訪れます。 河津川沿いに咲く、濃い桜色。淡くはかない桜とは違い、どこか力強く、あたたかさを含んだ花の色。 河津桜は、「春は、もうすぐそこまで来てい... -
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【三陸海岸】リアス式海岸が育む入江の多様性と海の暮らし
【はじめに:沈み込む大地が生んだ“複雑な海岸線”】 東北地方の太平洋側に広がる三陸海岸は、日本でもっとも典型的なリアス式海岸として知られています。山地がゆるやかに沈降し、谷がそのまま海に沈み込むことで、入り組んだ湾と岬が連続する独特の海岸線... -
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3月1日(日):神奈川県・江の島――春を待つ海と光
【】 3月に入ったばかりの江の島は、まだ冬の空気をまといながらも、確かに春へと向かっています。 冷たい潮風の中に、どこかやわらかな匂いが混じりはじめ、海の色はわずかに明るさを帯びる。 華やかな季節でも、厳しい季節でもない。その“あわい”にこそ... -
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2月28日(土):京都府・天橋立――冬の松並木が描く静かな天上風景
【】 古くから「天へ続く道」と称されてきた天橋立。2月になると観光地の賑わいが落ち着き、松並木と内海は穏やかな冬光に包まれます。 白く薄化粧した松、静かに波が寄せる内海、冷たい空気に澄んで見える山々。 夏の鮮やかさとは異なる、“冬の天橋立だけ... -
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【霧島連山】火山帯が育む温泉地と冬の火山景観
【】 九州南部に連なる霧島連山は、新燃岳・韓国岳・高千穂峰など、多くの火山が並ぶ火山帯の中心です。山肌には噴火の痕跡が残り、火山活動が生んだ湖・台地・温泉が点在しています。とりわけ冬、冷たい空気の中で立ち上がる噴煙や蒸気は、火山の“生命力”... -
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2月22日(日):福島県・裏磐梯――湖が凍りつく、冬の静けさの奥へ
【】 会津磐梯山の北側に広がる裏磐梯は、冬になると湖が静かに凍りつき、景色全体が深い静寂に包まれます。 白い雪原、薄い氷が張る湖面、そして遠くに佇む磐梯山の影。 観光の賑わいが落ち着く2月は、裏磐梯がもっとも“静けさの本質”を見せてくれる季節... -
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2月21日(土):大分県・由布院――冬の朝霧が紡ぐ幻想の里
【】 温泉地として人気の由布院ですが、2月の早朝、この町はまったく別の顔を見せます。 金鱗湖から立ち上る白い霧、静かに浮かび上がる由布岳の稜線、霧に包まれた町並みのシルエット。 観光客の多い季節とは異なり、冬の由布院は静けさと神秘性に満ちて... -
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【四国カルスト】石灰岩台地が見せる冬の霜原と地形の不思議
【】 四国山地の標高1000~1500mに広がる四国カルスト。ここは、石灰岩が削られてできた台地であり、地形そのものが太古の海の名残です。かつて海底にあったサンゴ礁が地殻変動によって隆起し、風雨と時間の作用で今の姿へと形づくられてきました。なだら... -
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2月15日(日):和歌山県・熊野古道――冬の霊気が満ちる巡礼の道
【】 千年以上の時を越えて人々が歩き続けてきた熊野古道。その道は、冬になるとひっそりと静まり返り、森全体に霊気が満ちるような空気が漂います。 澄み切った空気、湿り気を帯びた苔の匂い、そして木々が放つ冬の凛とした静けさ。 観光の華やぎが落ち着... -
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2月14日(土):北海道・摩周湖――透明の湖が見せる静寂の青
【】 「霧の摩周湖」と呼ばれるほど霧が多い湖ですが、冬の摩周湖はその姿をくっきりと現し、吸い込まれそうなほど深い青をたたえます。 2月は空気が一年で最も澄む季節。雪に縁取られた湖面はまるで宝石のように輝き、静けさは張りつめたガラスのように清... -
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【隠岐諸島】漂着と隆起が語る大地の記憶と島の生態系
【】 島根半島の北方、日本海に浮かぶ隠岐諸島。ここは、太古の火山活動と地殻変動が生み出した島々であり、“漂着と隆起”という自然のドラマが何千年もの歳月をかけて刻まれています。島を歩けば、海食による断崖、カルデラ地形、峻険な丘陵が連なり、地球... -
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2月8日(日):宮城県・松島――冬の海に浮かぶ、静かな島影
【】 日本三景として名高い松島。松島湾に点在する260余りの島々は、四季折々の美を見せますが——冬の松島は、ひときわ静かで、ひときわ深い。 海から立ちのぼる冷たい空気、淡い光に包まれる島影、そして波の音に耳を澄ませたくなるような、すっとした静け... -
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2月7日(土):長野県・白馬――銀世界にそびえる峰々の静けさ
【】 北アルプスでも屈指の絶景地として知られる白馬。2月の白馬は、雪がもっとも深く、光がもっとも澄んだ季節です。 白馬連峰はまるで巨大な白い壁のように立ち上がり、麓の村は“静かな銀世界”にすっぽりと包まれます。 観光地でありながら、冬の白馬に...
