【日本紀行】– category –
日本紀行Travels in Japan
わたしたちの住む、日本各地を紹介します。
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【日本紀行】
2025年12月21日(日):愛知県・熱田神宮――厳かに響く年の瀬の鈴の音
【はじめに:厳かに響く年の瀬の鈴の音】 愛知県名古屋市に鎮座する熱田神宮は、三種の神器のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を祀る、日本屈指の古社。12月21日、年末の気配が濃くなる頃、境内には静けさの中に鈴の音が響き、訪れる人々の心を整えま... -
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12月20日(土):埼玉県・秩父市――夜祭の熱気と、冬の星座
【はじめに:夜祭の熱気と、冬の星座】 埼玉県秩父市で毎年12月に行われる「秩父夜祭」は、京都祇園祭・飛騨高山祭と並ぶ日本三大曳山祭のひとつ。豪華絢爛な山車が街を進み、夜空には花火が咲く――冬の寒さを吹き飛ばす熱気が秩父を包み込みます。澄みきっ... -
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【知床半島】流氷が接岸する海――冬の厳しい自然と野生動物の生態
【はじめに:流氷が運ぶ冬の生命】 北海道・オホーツク海に突き出す知床半島。世界自然遺産にも登録されたこの地は、冬になるとシベリアから南下してきた流氷が海岸に接岸し、氷の大地が広がります。流氷は単なる氷の塊ではなく、植物プランクトンや小さな... -
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12月14日(日):北海道・小樽運河――冬の灯りと、雪降る街の記憶
【はじめに:冬の灯りと、雪降る街の記憶】 北海道・小樽の象徴である小樽運河。12月、雪が石畳を覆い、運河沿いのガス灯がやさしい光を放ちます。水面に映る灯りが揺れ、雪が舞うたびに風景は動き出すよう。運河と倉庫群に包まれると、まるで時がゆっくり... -
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12月13日(土):山形県・銀山温泉――雪に彩られる大正ロマンの夜
【はじめに:雪に彩られる大正ロマンの夜】 山形県尾花沢市に位置する銀山温泉は、江戸期から続く鉱山町を起源とし、のちに温泉街として発展しました。木造の三層・四層旅館が川沿いに軒を連ね、その光景は「大正ロマンの世界」として人々を魅了してきまし... -
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【鳥取砂丘】風と砂が作り出す自然のアート――砂丘が語る大地の秘密
【はじめに:風と砂が描く大地のキャンバス】 鳥取県東部に広がる鳥取砂丘は、南北2.4km・東西16kmに及ぶ日本最大級の砂丘です。日本海から吹きつける強風と、長い時間をかけて運ばれた砂が織り成す景観は、まさに「自然のアート」。訪れるたびに形を変え... -
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12月7日(日):京都府・嵐山――竹林の道に響く、冬の静寂
【はじめに:竹林の道に響く、冬の静寂】 京都を代表する景勝地・嵐山。四季を通じて多くの人々が訪れますが、12月に入ると観光の喧騒が和らぎ、竹林の道には冬ならではの静けさが広がります。凛と立つ竹の青と、落ち着いた空気に包まれた嵐山は、夏や秋の... -
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12月6日(土):東京都・六義園――光と闇が織りなす冬の幻想
【はじめに:光と闇が織りなす冬の幻想】 東京都文京区に位置する六義園は、江戸時代に柳沢吉保が築いた大名庭園。初冬の12月上旬、園内は紅葉の名残りと夜のライトアップが重なり、昼間の静けさとはまったく異なる世界が広がります。水面に揺れる光、木立... -
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【琵琶湖】日本最大の湖――湖畔に広がる多様な生態系と、人々の生活
【はじめに:日本最大の湖の物語】 滋賀県に広がる琵琶湖は、南北約63km・東西最大22km、面積670㎢を誇る日本最大の淡水湖。およそ400万年前に誕生し、日本で最も古い湖でもあります。古来より「近江の水の宝」と呼ばれ、湖は人々の暮らしを潤し、豊かな自... -
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11月30日(日):日本最古の湯“道後温泉”に漂う冬支度の情景
【はじめに:湯けむりに包まれる“日本最古の温泉”】 愛媛県松山市にある道後温泉は、約3000年の歴史を持つと伝わる日本最古の温泉。『日本書紀』にも記述が残り、聖徳太子や夏目漱石も愛した名湯として知られています。11月の終わり、街並みは冬支度を整え... -
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11月29日(土):駒ヶ岳を映す“大沼公園”晩秋の水鏡
【はじめに:晩秋から初冬へ、湖面に映る季節】 函館の北に広がる大沼国定公園は、活火山・駒ヶ岳の麓に位置する景勝地。大小の島々が点在する大沼・小沼の湖面は、四季折々の自然を映し出す「水鏡」として知られます。11月下旬、湖畔は紅葉から落葉へと移... -
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【多摩川】都会のオアシス。大河の源流から河口まで、変わりゆく景観と人々の営み
【はじめに:都市に寄り添う大河】 多摩川は、山梨県の笠取山に源を発し、奥多摩を経て東京都と神奈川県の境を流れ、東京湾へ注ぎます。その全長は約138km。流域には山、里、住宅地、そして大都市が広がり、自然と人々の営みが交わる独特の景観を描き出し... -
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11月23日(日・勤労感謝の日):紅葉が織りなす“高千穂峡”の神秘
【はじめに:神話と紅葉が交わる峡谷】 九州・宮崎県北部に広がる高千穂峡は、約9万年前の阿蘇火山の噴火で流れ出た溶岩が冷え固まり、浸食を受けて生まれた深さ100mの柱状節理の峡谷です。ここは「天孫降臨」や「天の岩戸伝説」など、日本神話の舞台とし... -
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11月22日(土):紅葉と五重塔が彩る“長谷寺の晩秋”
【はじめに:紅葉に包まれる“花の御寺”】 奈良県桜井市に位置する真言宗豊山派の総本山・長谷寺は、四季折々の花々で彩られ「花の御寺」と呼ばれてきました。春の牡丹が有名ですが、11月の晩秋には紅葉が境内を染め上げ、朱塗りの五重塔や堂宇と重なり合う... -
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【利尻島】海に浮かぶ利尻富士。高山植物の楽園が語る環境の変化
【はじめに:海に浮かぶ孤高の山】 北海道の北、日本海に浮かぶ利尻島は、周囲約60kmの小さな離島。その中央にそびえる標高1721mの火山「利尻山」は、均整のとれた姿から「利尻富士」と呼ばれ、日本百名山にも数えられます。青い海から立ち上がるその姿は... -
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11月16日(日):“山陰の小京都”津和野に漂う秋の風情
【はじめに:紅葉に彩られる“山陰の小京都”】 島根県西部に位置する津和野は、山あいに佇む小さな城下町。白壁と赤い石州瓦の家並み、掘割を泳ぐ錦鯉、そして背後の森を染める紅葉が重なり合い、秋ならではの風情を漂わせます。“山陰の小京都”と呼ばれるゆ... -
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11月15日(土):榛名湖に映る紅葉と榛名富士の静寂
【はじめに:湖面に広がる“秋の静けさ”】 群馬県高崎市にある榛名湖は、標高1084mの高原に位置するカルデラ湖。湖畔にそびえる榛名富士をシンボルに、四季折々の景観が楽しめます。晩秋の11月、湖面は真紅や黄金の紅葉を映し込み、静寂のなかに深まる秋を... -
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【屋久島】樹齢数千年の縄文杉と苔むす森の幻想散歩
【はじめに:悠久の時間を抱く島】 九州・鹿児島県の南方に浮かぶ屋久島は、「洋上のアルプス」とも呼ばれる山岳の島。標高1000mを超える山々が連なり、年間を通じて豊かな降雨が森を潤しています。その中心にそびえるのが、樹齢数千年と推定される縄文杉... -
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11月9日(日):清流に映える“仁淀ブルー”と紅葉の秋景
【はじめに:青と紅が重なる奇跡の川】 四国・高知県を流れる仁淀川は、国土交通省の水質調査で何度も「日本一」に輝いた清流です。その澄んだ青の美しさは「仁淀ブルー」と呼ばれ、訪れる人々を魅了してきました。11月、川沿いの山々が紅葉に染まると、青... -
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11月8日(土):真紅のカエデに包まれる“永源寺の秋景”
【はじめに:紅葉の古刹にたたずむ】 滋賀県東近江市に位置する曹洞宗の名刹・永源寺は、室町時代に開かれた歴史ある寺院です。「関西随一の紅葉寺」として名高く、11月上旬から中旬にかけて境内は燃えるような紅に染まります。苔むす石段、伽藍の屋根、清...
