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キンミズヒキ(金水引/Agrimonia pilosa)
【タイトル】8月19日の花:キンミズヒキ
【ディスクリプション】キンミズヒキは、秋のはじまりを告げるように、細やかな黄金の花を穂状につけて咲く山野草。和の趣が漂う姿が、静かな季節の移ろいを教えてくれます。
【キーワード】キンミズヒキ, 山野草, 秋の花, 日本の野草, 和の花, 黄色い花, 薬草, 秋の風景
● 花言葉
「感謝」「深い愛情」「しとやか」
→ 控えめながらも美しく咲く姿に、感謝や穏やかな気持ちを重ねる花言葉が込められています。
● 説明
キンミズヒキは、バラ科の多年草で、日本各地の山野や道ばたで見られる野の花です。
細長く伸びた茎に沿って、小さな黄色い五弁花を穂状に咲かせ、まるで金色の水引を垂らしたような姿から「金水引」という名がつきました。
その落ち着いた佇まいと和の風情から、茶花や庭の下草としても好まれ、古くから人々に親しまれてきました。
● 基本情報
学名:Agrimonia pilosa
分類:バラ科・キンミズヒキ属
原産地:日本、東アジア一帯
開花時期:7月〜9月
花色:黄色
草丈:30〜80cm程度
● 特徴
- 細く伸びた茎に沿って咲く黄色の小花が特徴
- 茎や葉には細かい毛が生えており、ややざらつく感触
- 葉は奇数羽状複葉で、ややギザギザした縁を持つ
- 花後には**トゲのある実(ひっつき虫)**をつけ、動物にくっついて種子を広げる
● 名前の由来
「金色の水引(祝儀などで使われる装飾紐)」のような見た目から、「キンミズヒキ(金水引)」と呼ばれています。
● 利用と文化
- 古来より民間薬として利用されてきました(止瀉薬・利尿など)
- 俳句の秋の季語としても登場し、日本の秋の風景を象徴する植物の一つ
- 和風庭園や雑木の足元の草花としても人気があります
● まとめ
キンミズヒキは、小さな黄金の花で秋の訪れを知らせる山野草です。
派手さはなくとも、そっと咲くその姿には日本の自然と文化が映し出されているような趣があります。
野に咲く一輪に、ふと立ち止まるようなやさしい気持ちを呼び起こしてくれる植物です。

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