
目次
アケビ(木通/Akebia quinata)
【タイトル】11月2日の花:アケビ(木通/Akebia quinata)
【ディスクリプション】アケビは、紫色の果実が秋に実るつる性植物。ユニークな外観と甘い果肉で山里の秋を象徴し、昔から食用や薬用として親しまれてきました。
【キーワード】アケビ, 木通, 秋の実, 山里の植物, 野生果実, 食用, つる植物, 日本の風物詩, 山菜, 薬用植物
花言葉
「才能」「唯一の恋」
花や果実の独特な姿から、特別で唯一無二の存在を表す花言葉がつけられています。
説明
アケビは、日本の山野に自生するつる性植物で、春に淡紫色の可憐な花を咲かせ、秋には紫色の果実を実らせます。熟すと果皮が裂け、中から白く甘い果肉がのぞきます。その独特な見た目から「山里の秋の味覚」として昔から親しまれてきました。
果肉は甘く生食できるほか、種子を取り除いてジャムやゼリーにも利用されます。一方で、外皮は苦味がありますが炒め物や天ぷらに調理され、山村では貴重な食材とされてきました。
基本情報
- 学名:Akebia quinata
- 分類:アケビ科・アケビ属
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島
- 開花時期:4月〜5月
- 結実時期:9月〜10月
- 花色:淡紫色〜赤紫色
- 果実:紫色に熟し、裂けて白い果肉が露出する
- つるの長さ:5〜10m以上
特徴
- 春に可憐な花を咲かせ、秋にユニークな紫の果実をつける
- 果肉は甘く食用になり、外皮も調理可能
- つるは丈夫で編み細工や工芸品の素材として利用される
- 薬用として健胃作用や利尿作用があるとされ、古くから生薬としても用いられた
名前の由来
「アケビ」は、果実が熟すと自然に裂けて“口を開ける”ように見えることから、「開け実(あけみ)」が転じて「アケビ」になったといわれています。
日本文化との結びつき
- 里山の秋の味覚として古くから親しまれてきた
- 俳句や和歌に詠まれ、「秋の季語」としても登場
- 果実だけでなく、つるや皮も生活に活かされる「暮らしに根ざした植物」
まとめ
アケビは、花・果実・つると多彩な魅力を持つ日本のつる植物です。紫の果実が裂けて甘い果肉を見せる姿は、秋の里山を象徴する風景のひとつ。食用・工芸・薬用と幅広く利用され、自然の恵みを感じさせる植物です。



コメント