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ブリオニア(Bryonia/ブリオニア)
【タイトル】11月10日の花:ブリオニア(Bryonia/ブリオニア)
【ディスクリプション】ブリオニアは、ヨーロッパ原産のウリ科の多年草。白い花を咲かせ、赤く美しい実をつける一方で、全草に強い毒性をもつ神秘的な植物です。古代から薬用や呪術に利用されてきた歴史があります。
【キーワード】ブリオニア, Bryonia, 毒草, つる植物, ヨーロッパの植物, 赤い実, 薬用植物, 伝承, 花言葉
花言葉
「拒絶」「悪意」「不和」
その毒性や人を遠ざける性質から、ネガティブな意味の花言葉が与えられています。
説明
ブリオニアは、ウリ科ブリオニア属に属する多年生のつる植物で、主にヨーロッパから西アジアにかけて分布しています。
蔓を伸ばして他の植物に絡みつき、5裂の葉と小さな白い花をつけます。秋になると、赤く丸い実をつけますが、これには強い毒性があり、誤食すると危険です。
古代ギリシャや中世ヨーロッパでは、薬草や魔術に用いられました。根を乾燥させて薬用に利用した記録もありますが、強い毒性のため現在ではほとんど使われません。
基本情報
- 学名:Bryonia dioica(ヨーロッパで一般的な種)
- 分類:ウリ科・ブリオニア属
- 原産地:ヨーロッパ、西アジア
- 開花時期:5月〜7月
- 花色:白(小さな花)
- 果実:赤い球状の実(強い毒性あり)
- 草丈:つる性で数メートルに伸びる
特徴
- つる性で他の植物に絡みついて成長する
- 白い小花を咲かせ、秋に赤い実をつける
- 全草に毒を持ち、特に根や果実は有毒
- 古代ヨーロッパでは薬草・呪術に利用された
名前の由来
「ブリオニア(Bryonia)」は、ギリシャ語の 「bryo(萌える・芽吹く)」 に由来します。生育旺盛につるを伸ばす姿からこの名がつけられました。
文化との結びつき
- 古代ギリシャでは、根が鎮痛や下剤として用いられた記録がある
- 中世ヨーロッパでは、魔女術や呪術に使用されたとされる
- 現代では観賞用というよりも「毒草」として知られている
まとめ
ブリオニアは、美しい赤い実と強い毒性を併せ持つつる植物です。古代から人との関わりが深いものの、実用よりも伝承や神秘性が印象的な植物といえるでしょう。



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