10月9日:ツルコケモモ(蔓苔桃/Vaccinium oxycoccos, Vaccinium macrocarpon)

ツルコケモモ(蔓苔桃/Vaccinium oxycoccos, Vaccinium macrocarpon)
季節の花だより
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ツルコケモモ(蔓苔桃/Vaccinium oxycoccos, Vaccinium macrocarpon)

【タイトル】10月9日:ツルコケモモ(蔓苔桃/Vaccinium oxycoccos, Vaccinium macrocarpon)
【ディスクリプション】ツルコケモモは、地をはうように広がる常緑の小低木で、秋になると赤く愛らしい果実を実らせます。欧米では「クランベリー」として知られ、食用や薬用として古くから親しまれてきた植物です。
【キーワード】ツルコケモモ, クランベリー, 秋の実, ベリー, ワイルドフルーツ, 健康, 薬用植物, 北国の植物, 赤い実


花言葉

「心を優しくする」「慰め」
小さく清楚な花と真っ赤な実の可憐さから、癒しや慈しみを表す花言葉がつけられています。


説明

ツルコケモモは、ツツジ科スノキ属に分類される常緑の小低木で、茎が地を這うように伸びることから「蔓苔桃」と呼ばれています。6月頃にピンク色で反り返った花を咲かせ、秋には鮮やかな赤い実をつけます。

果実は酸味が強いですが、欧米では「クランベリー」としてジャムやジュース、ソースに加工され、七面鳥料理の付け合わせにも欠かせない存在です。また、古くから健康維持や薬効のある果実として珍重されてきました。


基本情報

  • 学名:Vaccinium oxycoccos, Vaccinium macrocarpon
  • 分類:ツツジ科・スノキ属
  • 原産地:北半球の寒冷地(北米・北ヨーロッパ・北アジア)
  • 開花時期:6月〜7月
  • 結実時期:9月〜10月
  • 花色:淡いピンク
  • 果実:赤色(酸味が強く生食には不向き)
  • 草丈:10〜20cmほど

特徴

  • 地を這うように広がる常緑小低木
  • 花は小さく、花弁が反り返る独特の形
  • 秋に赤くつややかな果実を実らせる
  • 実はビタミンCやポリフェノールを多く含み、抗酸化作用や泌尿器系の健康維持に効果があるとされる

名前の由来

「蔓苔桃」は、地面を這う「蔓」と、苔のように広がる姿、そして「桃」に似た赤い実から名付けられました。
英名「クランベリー(Cranberry)」は、花の形が鶴(crane)の頭に似ていることに由来しています。


日本文化との結びつき

日本では野生のツルコケモモは高山湿原などに自生していますが、あまり一般的ではありません。主に観賞用や薬用として知られています。欧米では感謝祭やクリスマス料理に欠かせない果実として、文化的に強い結びつきがあります。


まとめ

ツルコケモモは、可憐な花と赤い実を併せ持つ実用的な植物です。酸味のある果実は加工して食用や薬用に役立ち、北国の暮らしと深く結びついてきました。
その小さな姿の中に、自然の恵みと人々の知恵が凝縮された植物といえるでしょう。

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