
目次
ワレモコウ(吾亦紅/Sanguisorba officinalis)
【タイトル】9月30日の花:ワレモコウ(吾亦紅/Sanguisorba officinalis)
【ディスクリプション】ワレモコウは、深紅の小さな花穂を秋風に揺らす日本の山野草。控えめな姿ながら、古くから詩歌に詠まれ、秋の情緒を伝える存在です。
【キーワード】ワレモコウ, 吾亦紅, Sanguisorba officinalis, 秋の花, 山野草, 茶花, 深紅の花, 和の植物, 秋の風景, 日本の花
花言葉
「変化」「愛慕」「もの思い」
秋の野に静かに佇む姿から、移ろう季節や淡い恋心を表しています。
説明
ワレモコウは、小さな球状の深紅の花穂を秋に咲かせるバラ科の多年草です。
花弁はなく、萼片が色づいて花のように見えるのが特徴で、風に揺れる姿がとても風情があります。
茶花や生け花でも重宝され、他の花を引き立てる名脇役として愛されてきました。
基本情報
- 学名:Sanguisorba officinalis
- 分類:バラ科・ワレモコウ属
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパなど
- 開花時期:8月〜10月
- 花色:濃紅色(萼の色)
- 草丈:50〜150cm
特徴
- 細い茎の先に1〜4cmほどの小花穂をつける
- 花弁はなく、萼片が濃紅色に色づく
- 草姿は繊細で、風に揺れる姿が魅力
- 丈夫で寒さに強く、放任でもよく育つ
名前の由来
「吾亦紅(われもこう)」は、“われもまた紅い” という意味。
秋の野でススキや他の草花に混ざりながら、ささやかに紅色を主張する様子から名付けられたといわれます。
日本文化との結びつき
- 和歌や俳句に頻繁に登場し、秋の象徴として詠まれる
- 山里や野原に自生し、古くから身近な植物として親しまれた
- 茶道では秋の茶花として使われ、控えめな趣が侘び寂びに通じる
まとめ
ワレモコウは、目立たないけれど確かな存在感を放つ秋の野草です。
深紅の小さな花穂が秋風に揺れる姿は、季節の移ろいと静かな美しさを感じさせます。
庭や花瓶に一枝加えるだけで、和の情緒をそっと添えてくれるでしょう。
コメント