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マツヨイグサ(松宵草/Oenothera stricta)
【タイトル】9月13日の花:マツヨイグサ
【ディスクリプション】マツヨイグサは、夕暮れに花を開く幻想的な野草。夜のはじまりを告げるように咲くその姿は、夏の夕暮れの風景に静かな美しさを添えてくれます。
【キーワード】マツヨイグサ, 松宵草, 宵待草, 月見草, 野草, 夜咲く花, 夕暮れ, 夏の花, 花言葉
花言葉
「移り気」「無言の恋」「ほのかな恋」
夕方に静かに咲き、翌朝にはしぼんでしまう短命な花の姿が、一夜限りの恋や儚い想いを象徴しています。
説明
マツヨイグサは、夕方から夜にかけて咲く特徴的な野草です。
黄色の花が暗がりにふわりと浮かび上がるように咲き、見る者の心に静けさを届けてくれます。
本来は北米原産の帰化植物で、日本には明治時代以降に広まり、道ばたや空き地などでよく見かけるようになりました。
似た種に「オオマツヨイグサ」や「メマツヨイグサ」などもあります。
基本情報
学名:Oenothera stricta
分類:アカバナ科・マツヨイグサ属
原産地:北アメリカ
開花時期:6月〜9月
花色:黄色
草丈:30〜100cm程度
特徴
- 夕方に咲き、翌朝にはしぼむ夜咲きの性質
- 花は一日で終わる「一日花」だが、次々と咲き続ける
- 細長いつぼみから咲く姿が幻想的
- 観賞用としても人気があり、庭や自然公園でも見られる
- 種によって大きさや開花時間が異なる
名前の由来
「マツヨイグサ(松宵草)」の名は、宵(夕方)を待って咲く草という意味から。
また「月見草」や「宵待草」とも呼ばれ、与謝野晶子の詩などにも登場します。
日本文化との関わり
- 与謝野晶子の詩「宵待草(よいまちぐさ)」で文学的にも有名
- 明治・大正期にはロマンチックな花として親しまれた
- 夏の夕暮れを彩る静かな風物詩として、多くの人に愛されています
まとめ
マツヨイグサは、夕暮れのわずかな時間に咲く「夜の花」として、ひそやかな魅力を放つ存在です。
その一夜の美しさに、儚さと情緒を感じ取る人も多く、現代でも夕涼みのひとときを彩る花として人気があります。
「静けさの中に咲く美」を体現する夏の名花です。

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