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夕顔(ユウガオ/Calabash)
【タイトル】8月11日の花:夕顔
【ディスクリプション】夕顔は、夕暮れにふわりと花ひらく幻想的な花。白く大きな花が静かに咲き、夏の宵に涼やかな趣を添えてくれます。
【キーワード】夕顔, ユウガオ, 夏の花, 8月の花, 花言葉, 夕暮れに咲く花, 源氏物語, 涼感, 宵の美
花言葉
「はかない恋」「夜の思い出」「魅惑の人」
日が沈んだあとにそっと咲く姿から、「はかなさ」や「幻想的な愛」を表す言葉が多くつけられています。
**源氏物語の登場人物「夕顔」**とも重なり、文学的な香りも漂う花です。
説明
夕顔は、夏の夕暮れ時から夜にかけて花を咲かせるつる性植物です。
白く大きな花がぽっと浮かび上がるように咲く様子は、日中の喧騒を忘れさせてくれる静けさと美しさを併せ持ちます。
朝顔や昼顔と同じヒルガオ科ですが、夕方から咲くことが最大の特徴で、香りもやさしく、涼感を感じさせてくれる花です。
また、果実は「かんぴょう」の材料としても使われ、観賞用としてだけでなく、古くから生活にも根づいてきました。
基本情報
学名:Lagenaria siceraria
分類:ウリ科・ユウガオ属
原産地:アフリカまたはインド
開花時期:7月〜9月
花色:白
草丈(つるの長さ):2〜5m以上(支柱や棚仕立てで栽培)
特徴
- 夕方から夜にかけて咲き、朝にはしぼむ
- 大きな白い花は幻想的で、香りもよい
- つる性でグリーンカーテンとしても活用できる
- 実は乾燥させて「かんぴょう」や容器(瓢箪)として利用される
名前の由来
「夕顔」という名前は、夕方に花が開くことに由来しています。
また、「顔」は“花”の古語で、夕暮れに咲く花=夕顔と呼ばれるようになりました。
源氏物語の「夕顔の君」が名高く、日本文化にも深く根差しています。
園芸での魅力
- 夏の夕方に咲くロマンチックな風情が魅力
- つる性植物で、日よけやフェンス装飾にも適す
- 種から育てやすく、成長も早い
- 昼と夜で異なる庭の表情を演出したい方におすすめ
まとめ
夕顔は、日中には見られない“夜の美しさ”を楽しめる夏の花。
幻想的に咲く姿は、どこか夢の中の風景のようで、心に静かな余韻を残します。
一日の終わりに、そっと咲く花。それは、まるで物語の余白に咲く“もうひとつの主役”です。

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