6月14日 神奈川県・鎌倉市――紫陽花に包まれる明月院ブルー

紫陽花に包まれる明月院ブルー
日本紀行
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6月14日 神奈川県・鎌倉市――紫陽花に包まれる明月院ブルー

神奈川県・鎌倉市の明月院(めいげついん)*は、6月になると“あじさい寺”と呼ばれるほどに青の世界に包まれます。境内に咲く約2,500株ものあじさいの大部分が、澄んだ青色で統一されており、その色合いから「明月院ブルー」と称されるほど。

6月14日頃は、ちょうど花の色が最も鮮やかに映える時期。
小雨や曇り空のもとでこそ、その青はしっとりと深く、訪れる人々の心をやさしく癒してくれます。

参道の石段を上がる途中、ふと振り返ると、咲きこぼれる紫陽花が両側から迎えてくれるような景色が広がります。
その静けさは、都会の喧騒とはまるで別の時間軸を生きているよう。

竹林の緑、濡れた石畳、そして空気を含んだ紫陽花の花房。どれもが柔らかく、心の輪郭をなぞるように寄り添ってきます。

紫陽花の美しさは、「変化の中にある強さ」。
咲き始めの淡い色から、雨を吸い込んで濃くなっていくその姿は、まるで日々を重ねる私たちの心のようです。

今日は、自分の中の“ゆれる色”を見つめてみる日。
どんな色でも、どんな気分でも、それをそのまま受け入れてあげる時間が必要です。

青は、静けさの色。
あなたの一日にも、静かな青が差し込むような時間を持ってみてください。

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