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6月1日 香川県・小豆島――オリーブの白い花と、静けさの海
瀬戸内海に浮かぶ香川県・小豆島(しょうどしま)は、「日本の地中海」とも呼ばれる穏やかな気候と、美しい景観に恵まれた島。特にこの島は、国産オリーブ栽培の発祥地として知られ、丘陵地に広がるオリーブ畑がその風土を物語っています。
6月のはじまり、小豆島のオリーブの木々は、白くて小さな花を静かに咲かせ始めます。
満開のときほどの華やかさはなく、よく見なければ見逃してしまいそうなほど控えめな花ですが、その一輪一輪が秋の実りへとつながっていく「約束の花」です。
オリーブ畑の向こうには、ゆるやかな瀬戸内の海と島々が広がり、風が葉を揺らす音と、船の汽笛が遠くから聞こえてくるだけ。観光シーズンの混雑もまだなく、島にはゆったりとした時間が流れています。
この季節の小豆島が教えてくれるのは、「静けさの中で始まっているもの」。
私たちの暮らしの中でも、目立たないところで、何かが静かに芽吹き始めているのかもしれません。
今日は、誰にも気づかれないかもしれない“小さな始まり”に、そっと光をあててみる日。
白いオリーブの花が、きっとそっと背中を押してくれるはずです。
成長は、いつも静かなところから始まる。
季節のはじまりに、**あなただけの「やさしい始まり」**を見つけてみてください。

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